悪意のない上下関係と事務トーク


今日は障害福祉の団体さんで勉強会のファシリテーターをボランティアで務めました。

なぜ無償かというと、私自身が勉強したくて、自ら持ちかけた企画だったからです。

 

 

障害には大きく分けで、「身体」「知的」「精神」という3つの分野があります。こちらの団体さんはそのうち、「身体」と「精神」の障害をお持ちの方を対応されている団体さんですが、最終的には利用者さんの就労(仕事に就くこと)が目的なので、そのための育成や指導、そして、スキルアップのトレーニングなどを行っています。そして、PC作業を訓練の中心としているため、精神系の利用者さんが多いです。アスペルガーなどの発達障害の方はITに向いていると私も思うので、その取組に以前から共感していました。

 

 

アスペルガーの方は、指導・育成にコツがあります。コミュニケーション上、一般的によいとされている伝え方、話し方と逆のことをしないと、うまく意思疎通ができない場合が多いんです。

 

 

たとえば「上から目線」は、通常、控えたほうがよい態度ですが、アスペルガーの方はニュアンスをくみ取るのが苦手なため、優しく穏やかに遠回しな言い方をしていると主旨が伝わらないことがあります。そのため、ある程度言葉を絞って、断定的な言い方をしたほうが、理解しやすいときがあります。

 

 

また、作業の目的、理由、手順など、言葉を尽くして丁寧に説明すると、逆に混乱して理解できなくなったりします。相手の説明を聞きながら、頭の中で全体のイメージ像を統合するのが苦手なので、説明を短く区切り、無駄な言葉を省いて、「今やること」 それだけをシンプルに単独で伝えないと、インプットされないケースが多いです。

 

 

一般社会でこういった話し方をすると、高圧的と思われたり、事務的と思われたりするので、常識と思いやりのある方ほど、抵抗を感じる接し方ですが、一度やってみると必ず「なるほど」と感じると思います。

 

 

「上から目線」「高圧的」「事務的」「そっけない」ことが嫌悪されるのは、相手が自分を大事にしてくれない冷たさを感じてしまうためですが、障害の特性を理解して、相手のためにとる行動は決して冷たいものではないと思います。そこに負の感情が入らなければ、利用者の方にも思いが伝わるはず。

 

 

勉強会ではそういった考え方で、ロープレを動画撮りして皆で話し合ったり、意見を出し合ったりする形で継続的に行っています。それは私自身にも気づきが多い貴重な時間なのです。