2016年

4月

26日

主人公になってイメージする

NAViSさんでDiSCとコーチングの研修を行いました。

研修種別は

「管理者・リーダーのためのコミュニケーションスキル向上研修」、

タイトルは、

「DiSC®、コーチングによる 円滑な組織マネジメント」です。

(NAViSさんの告知ページはこちらです。)

タイプ別マネジメントのアセスメントツール(測定ツール)である、
DiSCをつかって、午前は、個々の特性を認め合う相互理解の内容、

それを踏まえたうえで、午後はコーチングの講座を行いました。

 

 

DiSCはD(主導型)i (感化型)S(安定型)C(慎重型)の

4つの行動特性の強弱バランスで、

その人の好む職場環境やコミュニケーションのスタイルを計り

お互いに理解し、承認し合いながら、仕事を進めていく、

チームビルディングやマネジメントのプログラムです。

 

 

首都圏では大手を中心に普及しているようですし、
世界的にも「DiSC Classic」(使用する冊子名)だけで検索すると、

海外のサイトが多くヒットするプログラムですが(Wiley社の登録商標)、

地方では知名度が低く、東京の友人達に尋ねると結構知っている人が多い現状とは、

少し事情が異なるかもしれませんね。(日本の総販売権はHRD社)

 

 

coachA社さんの「4つのタイプ分け」と似ているので、

私は「細部は違うけど、まぁ、だいたい同じ」とお伝えしていて

coachA、HRD、両社の皆さん、大変すみません)

要は、ダイバーシティを分かり合えるなら、

個人的には何でもいい、と思っているんですよね。

 

 

今回ご参加の皆さんは、Dが1名、Cが3名。

道理で静かでビジネスライクな雰囲気と思いました。

DもCも対象物からあまり目をそらさず、無駄で曖昧なことはあまりしないので、

「今日はどこから来たんですか?」「どういったお仕事ですか?」などと、

初対面の方に気安く話しかけませんし、時間中は私語もあまり交わしません。

 

 

といっても少人数の講座ですし、
ロールプレイングやグループワークを通して仲良くなって、

そのうち、お互いの職場の悩みを話し合うなど、

最後には友達のようになって、手を振って笑顔で別れるのは毎回同じです。

 

 

coachA社の「4つのタイプ分け」では、

コントローラー、プロモーター、サポーター、アナライザーという

大変、わかりやすくイメージしやすい名称を使うので、

それにリンクしてそれぞれの特性がすんなり入ってくるのですが、

DiSCの場合はD、i、S、C と記号のようにアルファベット一文字の呼び名を使うので、

自分としてはちょっと話し言葉に乗せにくく(話しづらく)、
参加者も覚えにくいのではないかと思いますが、

それは確か、各タイプに変な色合いを付けずにとらえるためだったように思います。

 

 

私がDiSCの認定コンサルタントの資格を取った時に、
講師の十亀さんにD、i、S、Cは何の略なんですか?と質問したところ、

「どんな言葉の略であるかどうかにこだわる必要はない」と言われた気がします。

お話してしまうと、皆がそこにばかり固執する、という意味の理由だったと思います。

ですが、やっぱり知りたいですよね(笑)

私は一度「なに?なぜ?どうして?」と思ってしまうとスルーできないタイプなので、

私と同じ体質の方のためにも、検索などで調べて以下のように説明しています。

 

D:Dominance i:Influence S:Steadiness C:Conscientiousness

 

海外のサイトや日本の研修会社等では、

D:Direct、C:Compliant などのように違う言葉が使われているケースもあるようです。

 

    *    *    *    *    *    *

 

さて、DiSCの「C」の方は、
Conscientiousness(注意深い、念入り、慎重)や

Compliant((仕様、規格に)準拠する)と表現されているように、

考えや行動の根拠となる資料やルールや法則などがあれば、

安心して動けるのですが、それがないときは少し脆弱になります。

 

 

すると午後に行ったコーチングのように、

相手の言葉を受けて、その場、その場で質問をしたり、

何ということのない雑談を、一定時間交わしたりするのは、

苦手な方が多いです。ご本人からも「難しい」という声がよく挙がります。

 

 

それに対して、何か思考や行動を変えやすいいい言葉はないものか?

と、いつも模索していましたが、
今回は「自分が相手になってみる」というアドバイスを思いつきました。

 

 

これは私自身のラジオの経験からの思いつきです。

先日、ゲストで出演された庄司製作所(金型制作)の庄司大さんのお話を伺っていたら、

「鉄の塊を銅のスパークで彫っていく」という言葉がありました。

「鉄を銅のスパークで彫る」というのは専門家ではない私にはなかなかイメージできませんが、

スパークというのは火花のことですから、何か電気的な放電で火花が出るのかな?と思いました。
そこで、「火花が出ませんか?」と聞いてみたところ、

「いえ、水や油の中で作業するので大丈夫です」というお答えでした。

 

 

金属加工を水や油の中で行うという事実が、自分にはとても新鮮で、

そういった技術的な話題が大好きな私は、ひとつ知識が増えてうれしかったのですが、

これがわかったのも、実際に自分がその作業を想像してみたからなんですよね。

この回以外にも、相手のお話と同じことを自分が実際にやっているところを想像してみて、

深いお話を引き出せるきっかけになったことが、何度もありました。

 

 

ラジオでも、コーチングの質問でも、雑談でも世間話でも、

話題に詰まってしまい、「次に何を聞こうか?何を話そうか?」と考えると言葉が途切れてしまい、

変な「間」をつくってしまうことがよくありますが、

それは「質問」する、「会話する」という

行為の継続のほうに焦点が当たっているからなんですよね。

 

 

そうなってしまいそうなときは、自分が実際に主人公になってみて、

相手が話してくれているのと同じ行動をしている自分をイメージしてみると、

「こんな気持ちだったんじゃないか?」とか「これに困ったんじゃないか?」とか、

当事者の精神状態や環境が自分でもシミュレーションできるんですよね。

それを質問や問いかけにしていけば、お話は長く続きますし、

共感できるエピソードや知らなかった新しい知識なども得ることができて、

会話そのものが、自分にとって有意義なものになり段々面白くなってくるんです。

 

 

そうなってくると「ねばならぬ」で続ける会話ではなくなるので、

どんな人ともいいお話ができると思います。

 

 

今回の講座では、(ラジオのお話はしませんでしたが)

「質問に困ったら、自分が相手になったみたつもりで想像してみて」と、
皆さんにお伝えしてみました。

「うまくイメージできないなら、そのために必要な情報がそのまま質問になるのでは?」

と付け加えてみました。

 

 

コーチングの勉強会では、傾聴・承認・質問の各項目に対して、

一応、ひととおりの基本はお話したほうがいいと思っているのですが、

DiSCで「C」の皆さんには、それが「遵守すべきルール」のようにインプットされて、

逆に自分の自由で柔軟な思考に制限をかけてしまうのかもしれませんね。

 

 

コーチングの研修は5月に山形でも行う予定ですが、

基本を後回しにて、まず会話力・雑談力から

トレーニングしてみるのもいいかもしれません。

 

 

研修って講師の側から見ると、

こうやって、1回の講座で得たられたヒントを次に講座に活かしながら、

何年経っても変化していくし、精査され続けていくものと思います。

 

 

 

DiSC®、コーチングによる 円滑な組織マネジメント

 

[本研修の目的]

・コーチング、DiSCの考え方を基に新たなコミュニケーションスキルを身に着ける

・人材マネジメントは良質な人間関係から成り立ち、良質な人間関係は良質なコミュニケーションから成り立つことを理解する

・効果的な働きかけを明日から実践できる人材になる

 

[内容(スライドタイトルや実施項目)]

 

1)DiSC

・“D-i-S-C”とは

・頭文字の意味

・DiSC理論の流れ

・あなた自身の行動を特定する

 -DiSC Classicにて設問回答と集計(演習)

 -DiSC®行動特性を理解する(各傾向の解説)

・マーストンのモデル

・DiSCの表情

・DiSCの行動・しぐさ

・DiSCを見分けてみよう(ビデオ上映+演習)

・価値観の違いは「得たいもの」の違い

・あなたの個人的な効果性を向上させる

 -行動特性の強度表(演習)

・あなたの典型的プロフィール・パターン

 -典型的プロフィール・パターンの特定(演習)

・対人関係や組織内で 個人の強みを使い過ぎたとき

・恐れ

・DiSC別対人アプローチ方法

・他の人たちに関するルール

 

2)コーチング

・コーチングとは

・プロコーチという仕事

・ティーチングとコーチングの違い

・コーチングは人材開発のための面談技術とも言えますが・・・

・コーチングの大きな基本姿勢

・信頼関係を築く傾聴(ロールプレイング)

・コーチングはインタビューの技術

・コーチングの会話

・質問で引き出す行動と気づき(ロールプレイング)

・こころに響く褒め言葉(承認)(ロールプレイング)

・ミニコーチングデモンストレーション

・「褒める」の考え方 (承認に有効なDiSC)

・若いスタッフにはフィードバックをしっかりと

・コーチングはアウトプットさせる技術

・コーチングの最終目標は

・「やる気」の3つのしくみ